ミョウバンの量が気になって書いた記事はもう1つありました( 媒染剤の量)。そしてこの時は、15% と 10% で、染め比べをしたようです(アカヒダササタケで染める)。
すっかり忘れていました。ブログに記録しておくのはいいことですね。
手元にある本に書かれているミョウバンの使用量を、まとめて表にしてみました。がらくた織物工房の Riko さんがコメントをくださったのがきっかけです。ありがとうございます!
出版国と出版年は、原書に基づきました。使用量は染めるものの重量に対する割合です。100gを染める時の量と考えるとわかりやすいかもしれません。
複数の本に、酒石英は必ずしも入れる必要はないとありましたが、量の記載があるものについては、表の中に書き入れました。
出版年が早いものから、順に書き込むとこうなります。
*スマホだと、横にしないと表全体が見れないかも。
出版年 | ミョウバン(%) | 酒石英(%) | 出版国 |
---|---|---|---|
1983
|
25
|
10
|
スウェーデン
|
1986
|
19~25
|
6
|
ニュージーランド
|
2002
|
15~20 *
|
* の半量
|
スウェーデン
|
2008
|
10
|
5
|
フィンランド
|
2010
| 8 |
6
|
イギリス
|
2010
|
10~20
|
5~20
|
フィンランド
|
2013
|
10
|
5
|
フィンランド
|
2015
|
最大10 (1~10)
|
フィンランド
|
ざっと見ると、最近のものほどミョウバンの使用量がおさえられています。
例外は 2010年にフィンランドで出版された本。これ、確かに新しい本なのですが、この本を書くために使われている参考文献が古いんですよ。分量が多いのはそのせいじゃないかと思います。
ところで、表にある分量は、生ミョウバンの場合です。
実は、そうであろうとずっと思いながらもなかなか確信が持てずにいたんですけどね。生ミョウバンと焼ミョウバンの粒子が写っている写真がないものかと検索もなかなか見つからなくて。
でも、別なことを検索していて見つけたこのページ!!→ 怒涛!の媒染作業イロハ|箕輪直子オフィシャルブログ ここにありました、見たかった写真が!
はい、これで確信できました。フィンランドで使われているものは、確かに生ミョウバンです。
ところで、表にある分量は、生ミョウバンの場合です。
実は、そうであろうとずっと思いながらもなかなか確信が持てずにいたんですけどね。生ミョウバンと焼ミョウバンの粒子が写っている写真がないものかと検索もなかなか見つからなくて。
でも、別なことを検索していて見つけたこのページ!!→ 怒涛!の媒染作業イロハ|箕輪直子オフィシャルブログ ここにありました、見たかった写真が!
はい、これで確信できました。フィンランドで使われているものは、確かに生ミョウバンです。
最適な量は未だにわからないけれど、くうっけり自身はこのところ 10% で媒染しています。
ベテランになれば、これぐらいの濃さの色が出したいとか、この染料をつかうからとか、臨機応変に、最適な媒染剤の量を決めることができるのかもしれませんね。くうっけりはその域に達しそうにありませんけど。
何冊かの本を読んで思うのは、唯一の正解はないのだろうということ。本を参考にしながらも、最終的には自分に合った方法、自分で納得できる方法を、自分で選ぶということになるのでしょう。
2 件のコメント:
まとめをどうも有難うございます!
私も今のところ、生ミョウバン10%で落ち着いています。
そうなんですか!
なんとなく心強いです。
草木染めに関していえば、フィンランドよりも日本の情報のほうが、ずっと的確、という気がしているんです。
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