でもそれ以来、オーバーショットがなぜか気になる。そして実は、今までオーバーショットなんて織ったことがない(・・;)
というわけで、まずはオーバーショットの組織図・織り方図を描きだしてみることにしました。この記事にあるのはその過程です。
長くてくどいので(結構試行錯誤しております)、記事を何回かに分けました。また、織りのドラフト図(組織図・織り方図)の見方がわからないとかなり読みにくい記事だと思います。それでなくても説明へたくそ…(-_-;)
まあ、適当にスルーしてやってください。
そもそも、オーバーショットの組織図は、本やインターネット上にたくさんあるし、デザインもとっても豊富。自分で描きだすことができなくたって何の問題もないです。
尚、ここでのドラフト図(組織図・織り方図)は、フィンランドで主に使われている形で描いています。つまり、綜絖通し順とタイアップは組織図の下側。タイアップで黒く塗られている部分は、経糸が上になる(綜絖が上がる)ことを表します。
プロファイルドラフト
オーバーショットの組織図を描きだすために、まずは柄を描きました。これ、タイアップや綜絖通しや踏み順を書き入れた普通の組織図に見えますが、表しているのはあくまで「柄」。だから「プロファイルドラフト」。
でも、解釈の基本は普通のドラフト図(組織図・織り方図)と同じ。下部は綜絖通し、右は踏み順、右下はタイアップに匹敵します。
ところでこれは「4ブロック」の柄になります。(上の図のタイアップにあたる部分(右下の小さい四角)が4マス×4マス)
上の柄は、インターネットの手織り布の画像を参考にして、自分好みにちょっと変えて描きだしたもの。でも、このような4ブロックの柄というのは、自分で描きださなくとも、本やインターネット上にもと~ってもたくさん紹介されています。これよりずっと素敵で複雑なのがい~っぱいあります。
そして、オーバーショットだとそれら4ブロックの柄が4枚綜絖で織れてしまうのです。
ちなみに、他の組織で4ブロックの柄を織り出そうとすると、例えば二重織や4枚朱子(トルコ朱子)のダマスク織では16枚の綜絖が必要。クビカス織りだと最低6枚必要(織り方によってはもっと必要な場合もあり)。
だから、オーバーショットはすごい! 昔から人気があってよく織られてきた理由もその辺にあるのかもしれません。
綜絖通し順
まずは、オーバーショットの綜絖通し順を描きだしてみます。
下の図は、上のプロファイルドラフトの綜絖通し順の一部。それぞれのマスを色のついた丸で囲んでいるのは、その後の図と見比べるため。
下の図は、上のプロファイルドラフトの綜絖通し順の一部。それぞれのマスを色のついた丸で囲んでいるのは、その後の図と見比べるため。
上のひとマスを経糸4本分と考えて、オーバーショットになるように綜絖通し順を書き込んでいきます。
プロファイルドラフトで1番上のマスに印があれば、織り方図の綜絖通し順は1212
プロファイルドラフトで2番目のマスに印があれば、織り方図の綜絖通し順は3232
プロファイルドラフトで3番目のマスに印があれば、織り方図の綜絖通し順は3434
プロファイルドラフトで4番目のマスに印があれば、織り方図の綜絖通し順は1414
で、描いたのがこれ。上記の決まりに基づいて機械的に描いたもの。
この方法なら、プロファイルドラフトさえあれば、オーバーショットの綜絖通し順はすぐ描けます。
これは、手元にある織組織の教本に載っていた方法です。実際、昔から使われてきた描き方かと思われます。
ただ、オーバーショットについてググってみると、どうもこの方法では不都合があるようです。
つづく…

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6 件のコメント:
この丸い花模様、可愛い、白とピンクで織ってみたい(⌒∇⌒)
ここのブログ村へのバナー、ピンクと白の組織って、あれ、オーバーショットじゃないの??
いつも模様と色合いを見てるうちに、織れたらカワイイかも~♪と思うようになりました。
記事の花模様、私でもわかる組織図になるのを、記事内容を解読しつつ、待ちます(*^▽^*)
なんてタイムリー!
オーバーショットってなあに?
というワタシのための連載が始まると思ってしまいました(^^ゞ
続きをお待ちしております。
理解度は聞かないでくださいね(⌒▽⌒)♪
先人たちが考えてくれた4ブロックの柄というのが、ほんとにいろいろあるんですよ。
そのような柄から自分で織組織に展開させられると、とっても楽しいはず。
だから、こんな記事書いてみたんですけど、なかなか分かりやすく書けない…(-_-;)
バナーにあるのは、ダマスク織です。
これも、4ブロックの柄から組織を描きだして織ったもの。
だからオーバーショットっぽく見えるのかもしれません。
もちろんダマスク織ではなくオーバーショットでも、同じ柄の布を織ることができます。
同じ柄でも組織が違って、ちょっと違った雰囲気の布になるでしょうね。
実際に織って比べてみたら面白いかも。
期待させてしまったのに、こんなややこしい話でごめんなさい m(-_-)m
そして、ややこしい話はまだ続く…
どうぞ辛抱してくださいませ ^^;
とってもとっても嬉しいです。
オバーショットは織れるし、組織図もわかってるつもりだけど
好きな模様のオーバーショットの組織図は作れない。
そんなジレンマに陥っています。
続きをとっても楽しみにしています。
そういっていただけると、とっても励みになります♥
ここでは、プロファイルドラフトをもとに描く方法についてしか書かないけれど(他の方法は知らない…(-_-;))、それでも少しでも参考になればうれしいです。
ただ、なかなか分かりやすく説明できないのが申し訳ないです。
「こいつ、何言ってんだか分らんぞ?!」っていうときには、何なりとご質問くださいませ ^^
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