手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

オーバーショットの組織図・織り方図を描いてみる④ ~織る~

これまでの話…

で、実際に織ってみました。


プロファイルドラフトよりもお花(?)の数を増やしているのは、単に希望の織り幅にしたかったから。

組織図・織り方図です。平織(タビー)は図には入れていません。でも、実際に織るときには平織が一段ごとに入ります。

小さい花(?)の中心の幅を前回( オーバーショットの組織図・織り方図を描いてみる③ ~緯糸の浮きの長さをそろえる~)の図よりもちょっと狭くしてあります。あとはそのまま。柄の高さは、実際に織りながら調整しました。…う~ん、でもちょっと縦長でしょうか?

何はともあれ、これでひとまず、プロファイルドラフトからオーバーショットの組織図を描くという作業は終了。修正したほうがいいかな?って個所もありますが、もう織りはじめちゃってますし、このままいきます。^^


さて、今回プロファイルドラフトを出発点として、オーバーショットの組織図・織り方図を描きました。

プロファイルドラフトが4ブロックまでのものだったら、今回のと同じようにしてオーバーショットに描き起こすことができます。

ただ、プロファイルドラフトのタイアップの部分がこのタイプ ↓ であることが条件。(向きや順番が違っているのも含めます)
綾織のタイアップといえばいいのかな?

また、気を付けなければいけないのが、柄の部分の浮きの長さ。特に、プロファイルドラフトで一つの模様の幅がとっても広い部分(横つながりの複数のマスが塗られている部分)。オーバーショットにしたとき、浮きが長すぎると実用的じゃありません。だから、浮きが長すぎてしまう部分は、緯糸が途中で経糸に織り込まれるよう綜絖通し順を描かないといけない。

いずれにしても、3ブロック、4ブロックのプロファイルドラフトは、知られているものももたくさんあるし、自分で描くことだってできます。それらをもとにすれば、ほぼ果てしなくオーバーショットのデザインができそう。

とはいうものの、オーバーショットって必ずしもプロファイルドラフトがもとになっているわけでもなさそうですよね。綾織のいろんなバリエーションがもとになっているっぽいのもたくさん。ということは、綾織りのバリエーションを出発点にしてもオーバーショットのデザインができるということかな?

さらには、8枚綜絖でのオーバーショットというものもあり…

あぁ、織り組織の世界って果てしない……

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6 件のコメント:

karamatsu さんのコメント...

わたし、ほとんど分からないけど😅、これと、この前の図で織れるので次は織ってみます😍

くうっけりさん、ありがとうです😊
いつか分かるよになるよう、努力を続けます、ちゃんと。
ので、今後ともよろしくお願いします。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

ややこしい話に付き合ってくださって、ありがとうございます。
世の中にはすでにいろんなパターンがあるので、自分で描けなくたっていいんですけどね。
特にオーバーショットは描くの手間だし。

でも、織りの組織って面白いので、そのうちまた、ややこしい話書くかもです。

Takemomo さんのコメント...

可愛らしいです(*^^*)

本当にありがとうございます。
組織図は楽譜と同じということを落葉松さんのところで教えていただいたので、
織りの「ドレミ」を覚えようと思います。

実際に織るのは落葉松さん待ちかなー(^^ゞ
でも織ってみたい♪

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

あせらず楽しんでくださいね♥
機も織りのパターンも逃げませんから ^^

てこ さんのコメント...

実際に図案を起こしたわけじゃないのに、
読んだだけで(全く根拠がないのに)
図案を起こせそうな気になって
とっても満足しています。
でも、いつか起こして織ってみます。

次のややこしい話を楽しみにしています。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

満足したっていっていただけるなんて、とってもうれしい!! \(*^o^*)/

ややこしく書いてしまったけれど、綜絖通し順だけですよね、ちょっと手間がかかるのは。
てこさんならすぐに図案起こせちゃうと思います。

さてはてこさんも組織好き♥ですね。
ややこしい話のときは、てこさんを思い浮かべて書くことにします ^^

@tapionokuni