手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【紡ぎの道具】ディスタフ

先日、ハンドクラフトフェアへ行ってきました。 近くに織りの道具を売っているお店がないので、夫の冷たい視線を横目に、ここぞとばかりにまとめ買いしてしまいました。 

こちらの写真は織りの道具ではなく、紡ぎの道具です。


辞書には「糸巻棒」とありましたが、実際には糸ではなく繊維のほうを取り付けるもので、形も「棒」というよりは「板」ですね。 これに亜麻の繊維をリボンなどで軽く縛りつけ、糸車に取り付けて、そこから繊維を引き出しながら糸を紡ぐのです。 

その昔、男の人はこういうものを婚約者に贈ったそうです。 手仕事が上手であることを示すために、きれいに彫刻をほどこして。 

今はもちろんそんな習慣はありませんし、これが実用品として使われることもほとんどないと思います。(実際、使うために買うんだと言ったらひどく驚かれました) でも、よく壁などに飾ってあるのは見かけます。 私の買ったこの糸巻棒の裏にも、壁に掛けるための穴が空いていました。

数年前に手に入れた亜麻の繊維・・・ いまだに繊維のまま屋根裏にしまいこんであるのです。 今年こそは糸にできるといいのですが。

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@tapionokuni