手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

フィンランド人たちは子供の頃 こんな船を作って遊んだそうな

その名も "kaarnalaiva(カールナライバ)"。laiva(ライバ)というのは船のことなんですが、その前についている言葉 kaarna(カールナ)は樹皮…木の外側の、厚くコルク状になっているなってる部分のことです。

ちなみに松の木のだとこんな感じ。

松の幹の表面


この樹皮の部分は水によく浮くので、昔は浮きなどにも使われていたそう。それぐらいだから、船を作って遊ぶのにはぴったりの素材!!

どういうものかというのは説明されるよりも見たほうが早い…ということでフィンランドのアテネウム美術館製作の動画を埋め込んでおきます。


なかなか凝った立派な船!

でもここまでしなくても、森林に落ちている樹皮の中央に棒を突き刺して、そこに帆(薄い木の皮とか葉っぱとか…)を取り付ければ船になるので、子供でも十分作れます。うちの夫も、小さいころ作って遊んだって言ってました。森林が身近な国ならではですね。

舟を作って遊ぶといえば、日本だとやっぱり笹舟でしょうか? 

フィンランドの子供たちは上記のほかに、笹舟に似たものも作って遊んだようです。材料は笹じゃないですけどね。フィンランドに笹は自生しないので。

おそらく材料はアシ(ヨシ)。


わが夫、これも作ったって言ってましたわ。

ところで、今の子供たちもこういう遊びするんでしょうか? 

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5 件のコメント:

Takemomo さんのコメント...

コレはすごい完成度ですね。
いまじゃ学校にナイフなんて持っていけません。
肥後守なんて言ってもわからない人のほうが多そうです(^^ゞ
鉛筆削るだけでも驚かれますから…。

karamatsu さんのコメント...

危なげないナイフ捌き、よく研いであるナイフ。
こういう刃物を渡された時に、コドモはランクアップした自分になれるんです😊

私も、朽木の皮や朽木そのもので船もソリも作って遊びました😊

karamatsu さんのコメント...

今の子供達は、ナイフが危険だからという理由で、刃物は持たせてもらえないでしょうね。

実際、都市部じゃなくても、そういうものを活かせる環境にはない訳ですし。

成人して行くための、小さいけど確かな成長の節目を教える道具だと思うんですけどね。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

ほんとに完成度高い船です。普通はおそらくここまでしない…
さすがは美術館の作ったビデオ!

もしかして、たけももさんの鉛筆削り、私のとお揃い?
あ、でも私のは元祖肥後守じゃなくて「宗近肥後ナイフ」ってやつです。
やっぱり鉛筆削りはナイフじゃなきゃ ^^

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

お~、さすがは落葉松さんの子供時代!!

今は、ナイフを持つ必要性そのものがないかもしれませんね。日本には、ナイフよりも扱いが簡単で便利なものがいっぱいありそうだし。

ナイフの話じゃないけど、ユースホステルのおばさんが「近ごろのヘルパーさんたちの中にはマッチが使えない子も多いのよ」と言っていたのを思い出しました。20年以上前、日本での話です。

ナイフもそうだけど、小さいころに使わせてはもらえなかったけど大きくなったら使えるようになってた…なんてことはあるはずないですもんね。

フィンランドは、一昔前まではナイフを持ち歩くという習慣があったようだし、今でも、森林を歩き回るときには持ち歩いている人多いみたいです。おそらく子どもたちも、危ないなんて言わないで使わせてるんじゃないかなあ。

@tapionokuni