何通りかの朱子織の組織図の描き方を見つけたので(関連記事:朱子織の飛び数の数え方…上に?横に?左から?右から?)、実際にそれぞれの方法で、五枚朱子織の組織を描いてみることにします。
まずは左下を起点として、縦方向に飛ぶ朱子織です。
起点のすぐ上のマスから飛び数分だけ数えて、右側のマスを黒くしています。上のマスがないとき(★)には、下に戻って(★)そこから続けています。
左下が起点で、横方向に飛んでいる朱子織。
次に、右下が起点の朱子織です。
横に飛んでみます。
上に飛んでみます。
さらに、真ん中が起点の朱子織。
縦に飛びます。
横に飛ぶのはめんどうだったので描きませんでしたけれど、どんな図になるか見当はつくかと思います。
全部の図を比べたときに、起点が違うとちょっと違っては見えます。でも、例えば左下が起点のもの(ピンクで囲んだ部分)を並べて描いたところに他が起点のものも重ねてみれば、右下が起点の図(青で囲んだ部分)も、中央が起点の図(緑で囲んだ部分)も、組織としては結局同じものだということが分かります。
結局、縦に数えても横に数えても起点を変えても、得られるのは、2種類の朱子織のみ。(経の朱子織と緯の朱子織を別に考えれば、4種ということになりますが)
さらにいえば、これらの2つの朱子織の違いは、織った時に出る斜めの線(朱子線)が右上がりか右下がりか、ということだけで、それ以外の構造的な違いはありません。それで、五枚朱子織は1種類、という考え方もあるようです。
散歩にて
1 日前
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