手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【本】Karjalainen punapoiminta 〜カレリア地方浮き織りの図案集〜

フィンランド語で「punapoiminta(プナポイミンタ)」といわれている織りがあります。カレリア地方(現在はその多くがロシア領)伝統の käspaikka (無理やり訳せば「手拭」でしょうか)に使われていた織りです。

punapoiminta とは puna- と poiminta という言葉がくっついてできている言葉。puna- は赤のこと、poiminta はピックアップのこと…特にここではピックアップで織る浮き織りのことです。絵緯として使われた糸が一般に赤だったので、punapoiminta といわれるのでしょう。

punapoiminta の地は平織です。そして浮き織りは、布全体ではなく、ボーダー柄的に施されていました。(punapoimintaのgoogle画像検索ページにリンクをはってみました。ここから飛べます)

*****

Vappu Kiiski著『Karjalainen(カレリアの) punapoiminta』(Kirjayhtymä出版)という本があります。

古い本を記事にすることが多いですけど、この本も古い部類に入りますかね。初版が1956年、写真の本は1979年出版の第3刷です。


内容は、punapoiminta の織り方についての説明が数ページ、そして巻末には punapoiminta を使って織られた作品が10枚余り白黒写真で紹介されています。

それ以外のページ…すなわちこの本の大部分ページはこんな風に


punapoiminta に使える図案が並んでる…そんな本。「読む」というよりは「見る」本かな。

この本で紹介されている図案は書名にもある通り punapoiminta…浮き織りのためのもの。でも他の手仕事にも…例えば編み物だとか刺繍なんかにも使えそうです。

0 件のコメント:

@tapionokuni