『Lautanauhat - suunnittelu ja kutominen -』(Maikki Karisto著, Tammi出版, 2010年)という本。書名の意味は「カード織りバンド - デザインと織り -」。
著者は、織りの先生。カード織りも教えてきたそう。授業のための資料を作ったり作品を作ったりもしてきました。この本は、それらの総まとめとして書かれたものようです。
カード織りって、デザインの描き方がいろいろなんですよね。だから、慣れないと見にくいことも。でも、この本のデザインの描き方は、直感的で分かりやすい。さすがは先生!このような図にも、教えてきた経験が反映されているのでしょう。
各章の見出しの意訳(と内容)です。
- 丈夫で装飾的なカード織りバンド(まえがき・カード織りについての簡単な説明・本の活用法など)
- カード織りの歴史
- 道具と糸(織りで使われる道具と糸)
- カード織りバンドのデザイン(この本のデザイン図の見方・模様とそのバリエーションのデザイン法・色使いなど)
- 整経(経糸の長さの決め方・整経の方法)
- 織るまでの準備と最初の作業(経糸のセットの仕方・織り出し・経糸のねじれのとり方など)
- 練習(練習用カード織り2種)
- 仕上げ(カード織りバンドの房の作り方やその他いろいろな仕上げ方)
- 技法と素材によるバリエーション
- インフォメーション(用語集・参考図書・索引など)
図も写真も豊富だし、この本でなら、カード織りを今までにしたことのない人でも、自分でデザインして織れるようになれるのではないかと思います。ちょっとしたこつや応用などについても書かれているので、カード織りをしたことがある人にとっても、参考になります。
とはいっても、フィンランド語で書かれているというのが難点。インターネットでの翻訳機能を使うにしたって、完璧には訳してくれないから細かい内容はきっと把握しきれない💦
4 件のコメント:
カード織ねー・・・。
少し前にてこさんが指折りの本を貸してくれたんだけど、謹んで返却した。
今は、カードばかりたくさんあるけど、それどころじゃないくらいしたいことがある。
もう老後なのになんでこんなに余裕のない毎日なのかしらねー。
なんでもし始めたらきりがないってことがよく分かってるってことですよね。
しっかり悟りを開いてる!^^
私はまだまだその域に達していないもよう… (-_-;)
見出しと内容の説明を有難うございますー。
いやもう、本当に。この本どなたか英語で(いやもちろん日本人的には日本語だったら嬉しいですけど、世間で広まるためには英語で)訳して出版してくれませんかね…。
ほんと、もったいないです。
こういう本を目にすると特に、英語圏で本を書く人って最初からかなり優遇されてるんだなって感じてしまいます。マイナー言語で書かれたものはどんなにいい本でも、メジャー言語に翻訳されない限り広がらないから。
このあとに出た別のカード織りの本は、フィンランド語と英語の2言語で書かれています。フィンランド語だけじゃ需要が少なすぎるってことが分かっているのでしょうね。
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