その方式で4枚綜絖のワッフル織りを描くとこう ↓ なります。
ワッフル織り① |
でも、フィンランド以外で出版された本などでは、踏み木の数が「綜絖数+1」ということが多い。つまりこういう ↓ やつ。
ワッフル織り② |
なるほど、こうすれば経糸も緯糸と同じだけ浮きます。…って言葉だけだとうまく伝わるかどうか分からないので、図を描いてみました。長く浮く(表面を渡っている)糸だけ色を変えてあります。それらに注目!
ワッフル織り①の経糸の浮きは3マス分だけ。でも、②の方は5マス分!
緯糸の方は①も②も5マス分だけ浮いています。
左:ワッフル織り① 右:ワッフル織り② |
ワッフル織りで浮き上がって見えるのが、これらの長く渡った浮き糸。こうしてみると、②のほうがよりワッフル感が出そうです。特に4枚綜絖の場合は、綜絖数のより多いワッフル織りほどには凹凸が出ないから、なおさら②のほうがよさげ。
そんなわけで、くうっけりも今回は、ワッフル織り②のほうで織ってみました。
ところで、②の方は模様が縦長になるのですね。布にしてしまえば気にならない程度だけれど、少なくとも組織図ではしっかり縦長。
で、ふと考えたのですよ。経糸も緯糸も浮きの長さが同じ、かつ、縦長(もしくは横長)にならないワッフル織りってあるのかって。
試しにいくつか組織図を描きかけたけれど、どれをとってもうまくいかない…💦
まあ、そんなワッフル織りが簡単に描けるのだったら、とっくの昔に誰かが考えついて、一般に広がっているはずですね。
ただ、それなりに知られているワッフル織りの変形パターンに、こういうのはあります。(前の図と同じように、布にしたとき凸状に見える糸を緑系で表してみました)
これだと、経糸も緯糸も浮きの長さは同じ。模様の経緯比も同じ。ただ、織りあがりは、普通のワッフル織りとはちょっと違った表情。それから、凹凸が普通のワッフル織りより控えめかも。
ワッフル織りの変形パターンといえば、Brighton Honeycomb というのもあります。こういう ↓ 組織です。
この組織図ながめてみると、一番長い浮きは経緯ともに5マス分。完全組織(リピートの最小単位)は正方形。…と、そこまでは分かります。
でも、織りあげたらどんな布になるのか、くうっけりにはぜんぜんイメージできません😢 表と裏とじゃ、表情もだいぶ違うらしいんですけどね、それもいまいちよく理解できない…
Brighton Honeycom は8枚綜絖でも織れます。ただそうすると、一番長い浮きでも3マス分にしかならない。ワッフル感ははっきり出ないかもしれません。ですから、少なくとも5マス分の浮きの長さがほしいところ。でもそうすると、上の図のように12枚の綜絖が必要になるのです。
綜絖数が多すぎて、普通の機では織れないかもですね。あ、でもピックアップならどうにでもなる?! てこさん、いかがでしょう?^^
参考ウェーブページ
Brighton Honeycom の組織図の描き方の動画を見つけたので貼っておきますね。言葉は聞き取れなくても(何語なのかさえ、くうっけりには分からなかった💦)、やっていることはだいたい分かるんじゃないかと思います。にほんブログ村
4 件のコメント:
う・・・、リジットでワッフルをピックアップしてみようかと思ってる時にこー言うことを書くし😅
そりゃ4枚6本のジャックなら、この図の方が楽ですよねー。
古い麻糸を発掘した記事の暑だから、こんなの織りましたーかとおもって、いそいそ見にきたらこれですもん。
麻糸は何を織るんですか? ← 話をそらしてみる。
kuukkeliさ~ん、このワッフルは楽々パターンのワッフルではないみたいです。
でも、とても興味深いです。
織りたい病が発生しています。
斜めラインが右ラインと左ラインで違うのが、ちょっと気になります。
今、ワッフルを織ってて感じたのは、緯糸の段数が多くても緯糸密度が経糸密度より細かくなるので形的には正方形を維持できるのでは❔と。
筬と糸の関係もあると思います。
なので、たて・よこが同じ段数の場合は、筬はどうしたらいいかなぁ~と、前に進んじゃっています。
karamatsuさん
期待に添えずにごめんなさ〜い😅
麻糸の前に、まずは手紡ぎのコットン糸ということで、ワッフル織りなのでした。
ところで、ワッフル織りは綜絖数が多いほうが凸凹がはっきり出るんですよ。
4枚綜絖じゃ、今、てこさんが織ってるみたいなのにはなりません。
…ほら、ピックアップしたほうがいい気がしてきたでしょ😄
麻糸は、そのうち何かになります。
お楽しみに〜(ってほど変わったものを作る予定ではないけど)
てこさん
Brighton Honeycom、面白そうでしょ?
でも私には、織りあがった感じがイメージできなくて…💦
つい、ピックアップが得意なてこさんに話をふってしまったのでした😅
方眼紙で長方形になっても、確かに布のほうは正方形にできますね。
綜絖数が増えれば、縦横の差は方眼紙上でももっと小さいし。
そうはいっても、あれこれ考えるのがまた楽しかったりするんですよね。
方眼紙上で考えるよりも、実際に織ったほうがよっぽど得るものが多いだろうと毎度反省するのだけれど。
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