白樺の厚い板を切り取って、ちまちま削ってつくったものです。あ、でも剣は黄銅製。一部銀で溶接しているそう(←これがとっても自慢らしい)。
取り付けてある時計はいただきもの。そもそも、その埋め込んで使うタイプの時計をもらったことが、これを作ったきっかけだったもよう。
ん〜、でもなんで双頭の鷲?
双頭の鷲っていろいろなところで使われている紋章ではあるけれど、フィンランド人からすると「ロシア」のイメージがとっても強い。
例えば、Hyökkäys(攻撃)と題されたこの絵。1899年に描かれたもので、フィンランドではとっても有名。
双頭の鷲(ロシア)が乙女(フィンランド)の持つ法律書を奪い去ろうとしています。ロシアに属しながらも大きな自治権が認められていたフィンランドの自治権を廃止し、ロシア化政策が進められた…そんな時代の絵。
そんなこんなで、ロシアにはあまりいいイメージがないだろうに双頭の鷲?なんで?と問いただしたら…
夫にとっての双頭の鷲は、ロシア云々というよりも19世紀のイメージなんですって。当時のフィンランドマルカの銀貨にも、双頭の鷲の紋章があったのだそうで。
19世紀はまだ、生活の中での手仕事が重要だった時代。夫は、なんとなくそういう時代に憧れているみたい。それで「双頭の鷲」なんだそうな。
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2 件のコメント:
おぉぉ!、、凄いですねー。
鷲と言うよりもドラゴンの力強さ!
切れる刃物で丁寧に掘ったのが伝わってきます😊
ありがとうございます。
決して上手くはないんですよね。
木を削り方も、見ているとかなりこわい💦
無理な道具の使い方とか平気でするし。
でも、確かに丁寧。それに素朴さ。
19世紀の農民たちが作った木工作品に通じるところがあるかも。
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