手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

ウォード(ホソバタイセイ)での藍染

ヨーロッパではその昔、藍染にウォード(和名:ホソバタイセイ)が使われていたそうです。

このウォード、フィンランド一部で自生もしているそう。種から育てるのもさほど難しくなく、くうっけりもも去年初めて種を蒔いて育ててみました。 この植物は二年草。染色に使われるのは、1年目の菜っ葉状(?)のもの。

去年、本を頼りにちょっとだけ染色を試してみようと思いったのです。でも薬品が手に入りませんでした。 

そんなこともあって、今回「ウォードでの染色」のワークショップに迷わず参加したのでした。

染織の様子です。

まず、切り刻んだウォードの生葉を入れた容器に、熱湯を注いでいます。


このあと、蓋をしてしばらく置き、葉の成分をを抽出。そのあと、ソーダが入った容器に液体を濾し入れます。

次に、液体を空気に触れさせます。電気の攪拌器なんかでガーっと攪拌するという手もあるそう。でもここでは電気が使えなかったので、一方の容器からもう一方へ何度も液体を移し替えるという方法での攪拌ということに。

ところが容器はけっこう大きめ。これを持ち上げる自信のある人々はかなり限られており、力に自信がない人たちはこうやってちまちまと液体に空気を入れていたのでした。


このあと行われたのが、藍のいわゆるハイドロサルファイト建というやつかと思われます。使う植物は違っても、藍染なので。 

さて、染めあがったものです。

白いシルクのスカーフを染めたもの。


こちらは、違う色の糸を同じ容器に入れて同時に染めたもの。 上下ペアになっている上の糸がもとの色、下が染色後。 ペアになっていない一番右側の糸は、ナチュラルホワイトを染めたものです。


こんな北国に育つ植物で、藍染めができるというのは感激です! どうやら今年、ウォードの種も収穫できそうなので、来年はたくさん育てて、自分でも染めてみたいものです。

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@tapionokuni