手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

タイアップ法を見直す

タイアップに使っていたペグが1つ落ちたあと、気づかずに織り続けてしまいました。(前回記事:ドレル…再び織り間違い

気を付けていたつもりだったんですけれど…。

また同じようなことになったとしても、やっぱりすぐには気付かないんじゃないかと心配になって、タイアップ法そのものを見直すことにしました。

修正前のタイアップ…上の招木(ラム)の部分。


システムコードとペグを使ってタイアップしています。蛇足ですが、コードのてっぺんが一部黒ずんでいるのは、コードが切り口からほつれないように、火であぶってちょっと溶かしてあるから。

今まで、特に深く考えることもなく、上の写真のように、招木側にペグを取り付け、招木から伸びたコードをペダルに通した後に、下側からペグを取り付けてコードを留めていました。要するに、1本のコードにつき、2つのペグを使っていたのです。

今回は、綜絖10枚、ペダル10本の組織。この機の場合、綜絖が上がる場合も下がる場合も、すべてタイアップしなければならないので、必要なコードの数は、10×10…すなわち100本。必要なペグの数は200個。

ところで、このシステムコード用のペグは2種類あります。


向かって左側がストレートペグ、そして右側がアンカーペグ。

最初の写真にあるように、タイアップには基本的にアンカーペグを使っています。これでしっかり留めれば、はずれることはまずありません。コードを通す穴が、アンカーペグを取り付けるのに適した大きさであることが条件ですが。

今回は、アンカーペグが足りなくて、手元にあるものをすべて総動員。そんなわけで、このストレートペグも使ったのです。(はずれて落ちていたのは、まさにこのストレートペグ)


さらにそれでも足りなくて、昔ながらの麻のコードも使ったという、何とも雑多なタイアップ。


ペグがはずれてしまって、考えました。そもそも、1本のコードに2つのペグを使う必要があるのかと。コードの一方だけにペグを使う方法にすれば、必要なペグは100個だけですみます。

ということで、修正後のタイアップです。


招木側はコードを輪にすることで固定、そしてペダルの下側をアンカーペグで留めています。

最初からこうすれば二度手間かけずに済んだだろうに…。

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@tapionokuni