手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

バスタオルと同じ経糸で

一か月ほど前に機にかかっていた経糸(関連記事:ダブルボビンシャトルからの糸の出し方)では、1枚のバスタオル(関連記事:綾織のバリエーション)以外にも何枚か、タオル等を織りました。

そうそう、以前の記事では、素材について書き忘れていたみたいです。さっき気が付きました。
経糸は、漂白済みのリネン糸。かなり太目の糸です。麻番で4番。
緯糸もリネン。グリーンの糸は8番だったので、2本どりで使いました。

さて、同じ経糸で織ったそれ以外の布も仕上げが済んだので、まとめてお披露目します。

バスタオルは2枚織りました。

写真右側は、以前のブログでも紹介したものです。
左側のタオルの緯糸は、経糸と同じ太さの無漂白リネンです。


そしてこちらはハンドタオル。緯糸を変えて楽しんでみました。


左側3枚の緯糸はリネン、右側2枚の緯糸にはコットンとリネンの混紡糸(コットリン)を使っています。

ところで、バスタオルを織るときには、完成品があまり重くならないようにと、少し荒いかな?というぐらいの筬を使いました。

そして、そのあとハンドタオルを織るときに、もう少し密な筬に変えました。

さて、荒い筬で織ったものとそれより密な筬で織ったもの…仕上げの前の外見の違いは、糸の密度の違いだけだったのですが、仕上げ後の違いはというと…


左側のバスタオルも右側のハンドタオルも素材は同じ、そして同じように仕上げをしています。

バスタオルのほうの表情は仕上げ前とあんまり変わっていません。でも、ハンドタオルのほうは糸が踊ってる?!

ちなみに、くうっけりの「仕上げ」というのは、今回の場合、布端の処理のあと洗濯機で洗うということ。もちろんそのあと、アイロンもかけますけど。

手織りだろうがなんだろうが、タオルは実用品なので、洗濯機で洗えないと使い物にならないと思っているので。もちろん、摩擦に弱く皺になりやすい、というリネンの特徴を考慮した上で洗濯プログラムを選ぶ必要はありますけどね。

それにしても、洗った後にこんな違いが出るのは予想外でした。まだまだ修行が足りませぬ…

最後に、同じ経糸で織った布を全部集めて記念写真です。


あれ?右手の手前にある布は何者?

…と思われたとしたら、ここまでの写真をよく見てくださったということです。ありがとうございます。

実は、その1枚だけ他のとはちょっと違った組織で織っています。ですから、それについては次回の記事で取り上げることにします。

2 件のコメント:

織姫見習い未満 さんのコメント...

初めまして。いつもブログを拝見させて頂いてます。
くうっつけりさんのブログをみて組織織りをしたいと思い日本で織り機を探してみましたが、和機も洋機もとても高額であることが分かりました。最低でも十万円から(T_T)
北欧の織り機は日本では取り扱いがほとんどなく、オークションでも高値に競りあげられる程でした。
フィンランドでも織り機は高価な物なのでしょうか?
織り機が置けるスペースがあり染織を楽しんでいる、くうっつけりさんを羨ましく思いつつも、あこがれながら拝読し勉強させて頂いています。これかもブログがアップされるのを楽しみにしております。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

初めまして。
コメントをありがとうございます。

フィンランドでも新品の機は高価です。でも中古品だと、多分日本よりもずっと安く手に入ります。

こちらの機は大きいものが多いですし、時代も変わって、手織りをする人も減ってきているからでしょうか、オークションにも機がたくさん出ているんです。特に大きい機(織り幅2m!なんていうのもあります)、なかなか売れないみたいですよ。

このタオルを織った機も中古品です。個人ではなく学校で使われていたものだったので、あちこち傷んでいますが、それでも十分働いてくれています。

うちは、スペースがあるというよりは、無理やりスペースを作って機を押し込んでいる?!ので、物置状態に近いかも?
アトリエ的な空間にあこがれますが、上を見たらきりがありませんね。機があって好きなことができることに感謝しないと…

ブログって一方的に書いているだけなので、読んでいる方がどう受け取っているのかというのが分からないんですよね。楽しみにしてくださっていると聞くとほっとするし、とても励みになります。ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いします。

@tapionokuni