手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

緯二重織もどき

バスタオル(関連記事:綾織のバリエーション)と同じ経糸で織った布(関連記事:バスタオルと同じ経糸で)のうち、ちょっとだけ違う組織で織った1枚です。


使っている模様は他のものと同じなのですが、組織が違います。

こうして並べてみると、違いがよくわかるかと思います。


左側は綾織りのバリエーション、右側は、それを少し発展させた組織を使っています。

どんな織り方になっているかというと…

左の布では1種類の緯糸しか使っていませんが、右の布では緑と白の緯糸を交互に使っています。

緑の緯糸を入れるときの踏み順は、右の布でも左の布でも変わりはありません。ただ、右の布では、緑の緯糸を入れたあと、白の緯糸を入れるために、今踏んだペダルの次から数えて4つ目のペダルを踏む…

う~ん、説明が分かりにくいですね。

少し言い換えると

1番目のペダルを踏んで緑の緯糸を入れたら、次に5番目のペダルを踏んで白い緯糸を入れる。2番目を踏んで緑を入れた後は6番目を踏んで白を入れる。同様にして、3番緑7番白、4番緑8番白…という風に織っていきます。

緯糸の密度は経糸の密度のほぼ2倍になるように織っていますので、緯二重織っぽいのだけれど、組織図をよく見ると、ちゃんとした緯二重織にはなっていないのが分かります。


こんなだともう、組織名なんてよくわかりませんね。記事名では「緯二重織もどき」なんてしてみましたけれど。

echo weave なんていういい方もあるみたいです。もっともその場合、「二重織もどき」になっているのは、「緯」ではなくて「経」のほうのようです。でも、基本的には echo weave もこの「緯二重織もどき」も、組織の作り方は同じです。

というか、実は echo weave というのを知って、それを真似て織ったのがこの布なんです。

この布は緯糸がほぼ二重になっているので、バスタオルやハンドタオルとして織ったものより厚手でしっかりしています。そこでこの布には、足ふきとして活躍してもらうことにしました。

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@tapionokuni