手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

糸で綜絖子を作る

綜絖子を作るときに使う道具の話(⇒《NIISIPUU》糸で綜絖子を作るための道具)のあと、だいぶ日数が経ってしまいましたが…

その後数百本の綜絖子を作りまして、すでに何週間か使っています。


作り方はそんな複雑のものではありません。まず、糸を一定の長さに切る。5本の棒のついたものなら、こうして↓一定の長に糸をカット。


5本目の棒がない場合は、棒が取り付けられている台の部分を使うといい感じ。


実際、5本目の棒をつけずに、はじめから台に巻くことを前提にして作られた niisipuu もあります。その場合、切りやすいように台に溝がほられていることも。(参考:Niisien tekeminen / making your own heddles

そして、一定の長さに切った糸を結んで、実際に何本かの綜絖子を作ったのがこの↓状態です。



フィンランドの博物館にも、綜絖子を作っている様子を写した写真が何枚か残っています。これ↓はそんな中の一枚。

niisiä sidotaan Niemenmaan talossa
(ニエメンマーでの綜絖子作り)
撮影年:1930年
撮影者:Eino Nikkilä
画像元:niisiä sidotaan Niemenmaan talossa | Museovirasto | Finna.fi
ライセンス:CC BY 4.0

でも写真じゃ作り方はいまいちわかりませんよね。で、動画ならわかりやすいはずと考えて、現在インターネット上に公開されている綜絖子づくりの動画も探してみたのですが…

このタイプの綜絖子づくりに関しての動画は意外に見つからない💦 検索のために書き込む言葉が悪いのか、こういうのはもともと動画には上がっていないのか…

それでもとりあえずそれっぽいのを2つ見つけたので埋め込んでおきます。ともに、糸のカットの仕方とか、道具に対する体の位置など、実際に作業をするには非効率的かも。でも、作り方の基本はこれらで理解できるのではないでしょうか。



最後に、別のタイプの綜絖作りの動画も一つ埋め込んでおきます。


フィンランドで今の綜絖子が一般に使われるようになる以前に使われていた綜絖のタイプが、おそらくこのようなものだったのだと思うのです。それについては以前本で読んだことがあるのだけれど、具体的にどうやって作っていたのかは文章だけではいまいちわかりませんでした。今回この動画をたまたま見つけて、あの文章はきっとこんな作業のことを表していたのだろう…と納得。それで、自分用のメモを兼ねてこの動画を貼っておく次第です。

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2 件のコメント:

Riko さんのコメント...

こんにちは!
糸綜絖の作り方は…と検索したら、こちらの記事に辿り着きました。
おお!参考になります。

NIISIPUUを作るのがハードル高いかな…。
二番目の動画の人のみたく、糸に釘をうったようなのでもいいのでしょうが、そもそも釘を打つのが得意じゃないんです(苦笑)。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

Rikoさんへ

返信遅くなってすみませんでした。ブログをあまりチェックしていないのがバレますね💦
この記事が参考になったとのことで、とってもうれしいです🙂

確かにNIISIPUUづくりはネックかもです。木材に垂直に穴を開けて棒を突き刺しただけのものだけれど、そういうことができる道具がないと簡単ではないですよね。DIYショップとかで穴あけサービス(?!)みたいなのはないのかな…

釘は、結んだ綜絖を取り外すときに頭が邪魔になりそうな気がします。動画では糸を緩めて結んでいるから問題なさそうではありますが。ただ、緩めて結ぶより糸を張って結んだほうが、綜絖の長さが揃いやすいのではないかと思うのです。で、そうなるとやっぱり、綜絖を外すときに釘の頭に引っ掛かりそうな…

最後の手段は市販品?!(https://kauppa.toika.com/product/187/niisipuu)でもそれだと元の綜絖の長さと同じとはいかないから、綜絖を全部作り直す羽目になりますね😅

@tapionokuni