手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

ルバーブとタマネギの皮で染める

このところ染色といえば、靴下用の糸(関連記事:染色・靴下作り用に糸を買う)ばかりを使っていました。

でも、糸は溜まれど靴下増えず…ということで、糸の在庫が増えてきてしまったので、今度は羊毛を染めてみることに。

靴下用の糸は、気楽に染色することができました。というのも、愛用しているその糸は、フェルト化防止の加工がしてあるから。ドジって、フェルト化させてしまうということはまずなかったわけです。

でも、羊毛はフェルト化しやすいだろうし、フェルト化しちゃったらどうしようもない…とにかくそうならないようにと思いながらの染色でした。

染めたのは、ずうっと前に日本で買ったロムニーのトップ。

最初に媒染を兼ねてルバーブを煮出した液で煮染め。そしてそれをそのまま染色液が冷めるまで置いておきました。

冷めた後はすすがずに軽く脱水だけし、タマネギの皮を煮出した液に入れて、再び煮染め。

液が冷めてからウールを取り出して、すすいで軽く脱水して…

そうやって染めあがったのがこれです。

ルバーブとタマネギの皮で染めたウール

かなり斑があります。

フェルト化させてしまうということが、とにかく一番怖かったので、染色中は羊毛をほとんど動かさなかったんです。

羊毛だったら斑があっても、カーディングをすれば色が均一になるだろうとも思ったし。

結局、斑があるのも味だろう…なんて、染色後のカーディングはしませんでしたけどね。

気を付けた甲斐あってフェルト化もほとんどしなかったので、斑を気にせずそのまま紡いで、

染色したウールを紡ぎ中

綛にして撚り止めしました。

ルバーブとタマネギの皮で染めたウールを紡いで綛にしたもの

タマネギの皮で染めたのは、実は今回が初めて。

どんな色に染まるものなのかと、無媒染と先媒染をした糸の切れ端も一緒に染めてみました。

ルバーブ&タマネギの皮での染色のサンプル
タマネギの皮での染色
(向かって右から)
ルバーブ媒染・染色(ウール100%)
媒染なし(ウール75%ポリアミド25%)
ミョウバン先媒染(ウール75%ポリアミド25%)
Sn(スズ)先媒染(ウール100%)
Cu(銅)先媒染(ウール100%))

この羊毛、ルバーブで先に染めないほうが、もっと濃い色に染まったのかなあ。

媒染なしの糸のほうが、ルバーブで処理したものよりも濃く染まっていますよね。素材が違うので、直接比べちゃいけないのかもしれないけど。


ルバーブって、いったいどれぐらい媒染効果があるものなんでしょう? …今回の染色結果を見て、ちょっと疑問に思ったのでした。

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@tapionokuni