とはいっても、「ホース」といわれてもピンとこないかも。Googleで画像検索してみました ⇒ counterbalance loom horses - Google 検索
ホースは、滑車と同じ働きをするみたい。だから、滑車をホースで代用、あるいは、ホースを滑車で代用というのが可能。
ただ、綜絖数が多いときは滑車だけでなくホースも活用したほうがいいらしい。ホースを一切使わず滑車だけだと、綜絖枠と綜絖枠の間が開いてしまうから。ホースを利用したほうが綜絖枠同士の間が開かない。つまり綜絖部分の奥行きがコンパクトに収まるという話。
それに、ホースは滑車よりも容易に作れる。極端な話、コードさえ固定することができれば、単なる棒のままだってホースとして使えます。綜絖数を増やしたいけど滑車が足りない、というときにはホースを作ればいい。
くうっけり自身は、カウンターバランス式の機は使わない…というか使えません。だから、以上の話は本からの受け売り💦
フィンランドの博物館に保存されているホース。東部カレリア地方(現ロシア領)で使われたもの。
orhunen ホース 大きさ:幅 18 cm, 高さ 10 cm, 厚さ 1.80 cm 制作:1941年以前 画像元: orhunen | Kansallismuseo | Finna.fi (フィンランド国立博物館) ライセンス:CC BY 4.0 |
これもやはり、東部カレリア地方のもの。面白い形。
kangaspuiden osa; parkkuminpyörä; niisipyörät ホース 大きさ:高さ 6 cm, 幅 15 cm, 厚さ 1.20 cm 制作:1942年以前 画像元: kangaspuiden osa; parkkuminpyörä; niisipyörät | Kansallismuseo | Finna.fi (フィンランド国立博物館) ライセンス: CC BY 4.0 |
ところでこのホース、フィンランド語の名称は hevoset の他にもいろいろあるみたい。あまり使われるものではないし、そもそも学校などでも教えられてこなかったので、統一された名称というのがないのだろうと思います。
hevoset の他に oriit(単数形は ori。「去勢していない雄の馬」の意)とか、あるいは単に palikat(単数形は palikka。木片)とか。博物館に記録されている名称(上記写真の説明部分の太字)もまた、それぞれ違う…
今は一般に使われていない部品だから、名称が統一されなかっただけでなく、忘れ去られてきた可能性も。比較的新しい本には auttajat(単数形は auttaja。「補助具/ヘルパー」の意)という名称が使われています。
フィンランドでは今はほとんど目にすることのないホース。でも、フィンランドのお隣の国スウェーデンではよく使われているみたい。同じ北欧といえど、違いはそれなりにあるのです。
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