手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

キッチン用のマットを織る

年が明け、このブログの更新を一度もすることがないうちにもう2月。去年のクリスマス前に織ったマットについて、まだここに記録していませんでした。そんなわけで今更ですが、そのマットの話です。


義妹(といっても私より年上💦)に、キッチン用のマットを織ってくれないか、と頼まれたのは去年の秋のこと。丁度いいサイズのマットが店頭でなかなか見つからないからと。

彼女の念頭にあったのは、おそらく裂き織りマット。でもそれは私の方であまり気が進みませんでした。緯糸の準備が大変だし、用意できた緯糸を利用してのデザインや色使いも難しい。だいたい、義妹の好みもわからない。離れた地域に住んでいるので、直に会ってああだこうだと相談するわけにもいかないし。

そこで、私が楽をさせてもらえる方法をとりました。手織りのマットのパターン集を図書館から借りてもらい、その中から好きなデザインを選ぶようにお願いしたのです。そして、デザインが決まった後は、素材の色の選択も義妹におまかせしました。

そこまでやってもらえばだいぶ気が楽になります。私の役割は、材料を調達して織って仕上げるだけですから。

その後、必要な糸をインターネットショップで購入。まずはこちら。経糸用のカラーのタコ糸。そして、緯糸として使うジュートです。

そしてこちらは、メインの緯糸。

本のパターンをもとに、サイズを調整して経糸をセット。織り幅は126cmで、メインの緯糸とジュートの緯糸を交互に織り込んでいます。

最初に練習も兼ねて80cmぐらい織りました。そして、それを機からおろし、休ませて蒸気アイロンをかけたあと、どれぐらい縮んでいるかをチェック。それをもとに、機上でどれだけ織れば希望の長さに仕上がるかを計算してから本番です。

希望サイズは120cm×240cmでしたが、誤差が出ることは最初から伝えてありました。それでも、機から下ろして仕上げてサイズを測るまではとってもドキドキもの。幸いなことに仕上がりサイズはおおよそ望みどおりとなりました。

こちら↓が織上がったマットです。裏と表が見えるように畳んでいます。左側が表で右下が裏。マットの端は平織りで、それを三つ折りして縫い止めています。

4枚綜絖の、決して複雑ではない織組織だけれど、素材の組み合わせでこういう表情がだせるんですねえ。これをデザインした方、いったいどうやって思いついたんだろう🤔 さすがです。

最後に、義妹宅のキッチン(他所様の家なのでモザイクたっぷりかけてます💦)に実際にマットを広げた様子。巻いて届けたものを広げたばかりだからか、いまいち平らじゃない…😓

それにしても、写真によってだいぶ色彩が違いますね。織っているときの写真が、現物に一番近いかな。

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@tapionokuni