手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

針を使ってミトンを作る

ミトンを作りました。



ノルビンディングとかノールビンドニングとかいわれる技法によるものです。

日本語でなんと呼ばれている技法なのか知らなかったので、いろいろ検索してみて、最初に見つけたのが「ノルビンディング」という表現でした。ただ、その言葉だと検索にあたるのがページがあまりにも少ない。そこで、いろいろ単語を予測しつつ検索した結果、「ノールビンドニング」という言い方が一般的らしいことことに気づきました。スウェーデン語をかな書きしたもののようです。

フィンランド語では、neulakinnas(ネウラキンナス 直訳すると「針ミトン」)と呼ばれます。名前から想像できるように、この技法で作られていたのは主にミトン。棒針編みのミトンよりも厚地になりますので、北欧の厳しい寒さの中では、ネウラキンナスの方が実用的だったのでしょう。

neulakinnas 以外の呼び方もあります。くうっけりがが最初に教えてもらったときには、neulalla neulominen (針で編むこと)という言い方をしていました。参考までに、棒針で編むことは puikoilla neulominen(棒で編むこと)といいます。

この技法はスウェーデンだけのものではないのに、スウェーデン語名で呼ぶのはくやしいフィンランド人はスウェーデンに対して往々にして異常なほどの対抗心を示します。くうっけりにもそれが感染った⁉)。かといってフィンランド語をそのまま使うのも不自然。そこで、neulalla neulominen の意味に沿って、このブログではこの技法を「針編み」とよぶことにします。

技法自体とても古いもの。北欧が発祥地というわけでもありません。棒針編みが普及するにしたがって、多くの地域で針編みはおそらく廃れていったのだと思います。北欧は地理的には僻地。古い技法が新しい技法に完全に追いやられることなく残ったのではないかしら。

針編みではミトンだけでなく様々なものを作れますが、とりあえずはしばらくミトン作りに励んでみようと思っています。

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@tapionokuni