一般の手織り用の機では、あまり使われることがないタイアップだと思います。見聞きすることさえもあまりないかも…
そこで今回と次回にわたって、十分な開口が得られなかったタイアップについて、具体的に書いてみることにします。織りの組織になじみがないと、分かりにくい話かもしれません。ご了承ください。
再び前回の記事と同じ、ブロックパターンの一部です。ちなみにこのパターンは、昔から知られていたというパターンを基にして、リピート等をちょっとだけアレンジしたものです。
ブロックひとマスに該当する糸の数は、デザインによりいろいろですが、今回は、4本の糸がブロックひとマス分になるようにしました。
図を単純にするために、上のブロック模様のドラフト図で、ピンクで囲んだ部分だけに注目してみます。
ブロックひとマスに4本の糸ということは、すなわち…
ということです。
このタイアップでは、実用的な布にはなりませんが、ブロック模様自体は織り出すことができます。
このタイアップでペダルを踏むと、開口はこんな感じ。
でも、そもそも織りたいのは、この組織なんです。
並べて違いを見てみましょう。
先の状態を基にして、いかに後のような組織を織るか…
そこで、もう一組の綜絖が必要になるのです。
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