手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

マットをほどく

今は亡き義母が、今から30~40年ぐらい前に織ったのであろうマットが、我が家にはまだ何枚か残っています。

もうかなり傷んでいるから処分しよう…と言いつつも、ずるずると今まで使ってきました。

このマットもまだ、ピクニックなんかには使えそうですが


経糸がところどころ切れているし、端もすっかり擦り切れています。


このままゴミに出せば手間暇かからなかったのですが…

魔が差したのか、義母からの電波か???

…捨てずにほどいてみることにしました。

20羽/10㎝の綜絖で織られたもののようで、ほどくのは比較的楽でした。でも、時間はかかりました。

マットの大きさを測っておくのをすっかり忘れてしまったのですが、幅は1m強だったように記憶しています。そんな大きめのマットですから、時間がかかったのも仕方ないかな。

緯糸はとりあえず綛にしました。そして、ネットに入れて洗濯機でお洗濯。そしてリンゴ玉に…


何年もマットとして使われ、時折、硬いブラシでごしごし洗われ…にもかかわらず、ほどいた緯糸が意外にしっかりしていたというのには驚きました。もちろんかなり傷んでいるものもありましたけれど。

殆どが古着などを切って作った緯糸です。でも、上の写真の右上にある袋に入れた紺色の緯糸は、どうやらマット用に市販されていたものを利用したらしい。色落ちがほとんどなく、擦り切れもないこの市販の緯糸には、ただただ感心しました。

こうしてほどいてみると、使われている素材は本当にさまざまだし、色だってたいして統一されているわけでもないことに、あらためて気づかされます。それでもマット全体としては、なんとなくまとまっていたというのがすごい…

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@tapionokuni