染料として使ったのは、乾燥させたアカヒダササタケというキノコ 20g と、タマネギの皮 30g です。
一晩浸しておいた染料を1時間ほど煮だし、その液でミョウバンで先媒染した約100gの糸(ウール75%・ポリアミド25%)を染めました。
染色後の液で、2番染めもしてみました。染めたのは、1番染めの時と同じ種類の糸で量も同じぐらい。これもミョウバンで先媒染してあったものです。この2番染めでは、さらに禁断のスズに手を出してしまった… 染色の最後の段階で塩化スズを2gほど加えたのでした。(2gは多すぎ…1gで十分だったようです)
2番染め(左)と1番染め(右) |
スズは環境によくないから使わないほうがいいんです。でも、スズを使うと色がぐんと鮮やかになるんですよね。
環境のことを考えるようになってから、塩化スズはほとんど使っていませんでした。そんなわけで、草木染めを始めたころに手に入れた塩化スズがいまだに手元残っています。処分しようと思いながら(フィンランドでは使わない薬品は薬局に持っていくことになっている)結局そのまま。
最後にちょっと加えただけでも鮮やかな色合いになるのなら、手元にあるものだけはそういう形で使いきろうかな…と、今は心が揺れ動いているところです。
ところで、染色をするときには違う媒染剤で先媒染した糸の切れ端も一緒に入れて、染まり方の違いを比べて楽しんでいます。下の写真は、それらも含めたサンプル。
左側に書かれた記号・文字は、何で先媒染をした糸かということ。上から、無媒染・ミョウバン・塩化スズ・硫酸銅・ルバーブとなっています。
それぞれの媒染ごとに3本の糸サンプルがあります。3本のうちの1番目は1番染め、2番目は2番染めで塩化スズを加える前に取り出したもの。そして3番目は2番染め、塩化スズを加えたもの。
写真だともとの色合いを正確に表すことができません。それでも、スズを使ったもののほうが、色が鮮やかになっているのが分かるのではないでしょうか。
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