手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【フィンランドの羊】Ahvenanmaanlammas(オーランドシープ)

フィンランドの在来種とされている3種の羊の中で、現在一番少数なのが、Ahvenanmaanlammas(オーランドシープ)です。

歴史・頭数

ahvenanmaanlammas は、オーランド地域の島々で生きてきた種です。昔からその地域で飼われてきた種ですが、以前は、フィンシープのバリエーションであると考えられていました。

DNA鑑定によって、現在はフィンシープとは別個の品種であることが確認されています。

数は決して多くはありません。2015年に仔羊を産んだメスの成羊のうち、 ahvenanmaanlammas は 180頭ということなので。(同年仔羊を産んだフィンシープは 一万頭余り)

外見・大きさ

ahvenanmaanlammas はやや小さめの羊です。オスの成羊の体重は平均60㎏。(参考までに…フィンシープのオスは 85~105㎏)

オスの約半数、そしてメスの約2割には角が生えています。角のタイプもさまざまで、大きく分けると大・中・小の3種類。

色もまた様々です。白、いろいろな色合いのグレーやベージュ、そして黒など。

生まれたときは黒っぽい色なんだそうですが、大きくなるにつれて色が薄くなるんだそうです。ただし、頭と足はたいがいもとの色のまま。

とにかく多様なので、全く同じ色の ahvenanmaanlammas を見つけようとしたら、困難極まりないという話。

自由に使える写真が見つからなかったので、参考ページの写真付きブログカードを埋め込んでおきます。フィンランド語のページですが、それぞれのページには他にも少し写真がありますので、興味があれば覗いてみてください。

Luke Ahvenanmaanlammas
Föreningen Ålandsfåret rf.
Ahvennmaanlammas

ウール

ahvenanmaanlammas の毛は、長くて粗い上毛と短くて柔らかい下毛の2層になっています。毛の太さや柔らかさ・つやなどは、かなり個体差が大きいとのこと。

頭数が少ない⇒供給も少ない⇒情報も少ない…ということで、どの程度このヒツジのウールが好まれて使われているのか、あるいは具体的にどんな用途に使われているのかなどの情報は見つかりませんでした。

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@tapionokuni