仕上げに軽く洗ってモミモミしていますが、縮絨というほどには縮絨させていません。それでも仕上げ前(写真左)と仕上げ後(写真右)では表面の様子が変わるもの。
さらにアップで見たときの、仕上げ前(写真上)と仕上げ後(写真下)の違いです。(糸の太さや撚りのムラと織ムラは無視してやってください(-_-;))
糸がグネグネしていてアップで見ても組織が分かりにくいでしょうから、今回使った組織・織り方図をそのまま載せておきます。
この織り方、例えば3本の緯糸の上を渡っている経糸があるかと思うと、平織みたいに織り込まれている経糸もありますよね。緯糸も然り。
一般に複数の糸の上を通っている糸(浮き糸)は、平織りみたいに織り込まれている糸よりも浮いて見えます。まだ、2本分浮いているのか、3本分浮いているのか…そういう違いも表面の凹凸に影響します。
この組織で狙ったのは、表面に何気に凹凸を出すこと。おそらくクレープ(crêpe)織りの一種ということになると思います。(クレープってあのおいしいクレープじゃなくて、布のクレープ…縮緬とかその類の凸凹した布のこと。あ、でももしかして、それら2つのクレープはお互いになにか関連があるのでしょうか?ご存知の方いらっしゃいますか?)
追記:Rikoさんからこんな情報をいただきました。ありがとうございます^^
織物の名前から食べるものの名前になったようですよ<クレープ https://t.co/96GKqM9Z8h— Riko (@riko_21) 4. huhtikuuta 2018
いずれにしてもこのマフラー、一応それなりに表面がぼこぼこしてますよね。本来のクレープ地は、糸の撚りで凸凹を出します。でもこうして組織で凸凹を出すのも織組織の本では「クレープ」となっているんですよ。
で、このあとは余談です…
上の図では端の糸が毎段きちんと織り込まれるように完全組織図(リピートの最小単位)をとったのでピンと来ないかもしれません。でもそれをリピートさせると…
なんだか見覚えある組織に似てません?
さらに経糸と緯糸の色使いを変えてみると…
pinwheel(かざぐるま)織りになります。これって一般には8枚綜絖で織られます。でも、6枚綜絖でも6枚綜絖なりの風車織りが織れるってことですね。
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