手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

靴下のかかと その2

靴下のかかと その1」の続きです。

前回、72目のうち、半分の36目を休ませ、もう半分の36目で平らに36段編みました。

次の段から減目を始めます。

針にあるのは36目、それをまず頭の中で3等分して3つのグループに分けます。等分できないときには、真ん中のグループの目数を増やして調整しますが、今回は36目ですから、それぞれが12目ずつでちょうど3つに分けることができます。

表から見て、最初の12目をグループを第1グループ、次の12目を第2グループ、そして最後の12目を第3グループとします。

第1グループと第3グループの目を、第2グループに近いほうから徐々に減らしていって、最後に第2グループの目だけを残す、というのがここでの最終目的です。

最初の段を普通に編み始めます。メリヤス編み、「補強したかかと」の編み方のどちらでもいいのですが、くうっけりは後者で編みました。

最初、第1グループの12目は今までどおりに編みます。第2グループも普通に編みますが、このグループの最後の目だけは、第3グループの最初の目と、二目一度に編みます。

この段階で、第3グループの目数は、12目から11目へと1目減りました。この11目は残したままにして向きをかえます。ですから、裏編は第2グループから編み始めることになります。

最初はすべり目をして、あとの10目を普通に編みます。次の目は第1グループの目と二目一度で編みます。この状態で目を数えると、第2グループの目の数は相変わらず12目ですが、第1グループは11目に減りました。

第1グループの目はそのままにして、表に返します。下の写真はそのときのものです。


今回も編み始めるのは第2グループからということになります。最初はすべり目、そして10目を普通に、次の目、すなわち第2グループの最後の目は、第3グループの目と二目一度で編みます。

第3グループの目はまた1目へって10目になりました。これには手をつけずに、裏に返して第2グループを編み始めます。最初はすべり目、次の10目は普通に、そして次の目は、第1グループの目と二目一度。第2グループの目の数は相変わらず12ですが、第1グループの目の数は再び1目減って、10目となりました。

表に返します。最初はすべり目、そして10目を普通に、次の目で二目一度。

裏に返し、最初はすべり目、10目を普通に、次の目で二目一度。

表に返し、最初はすべり目…と、同じことを繰り返します。

いずれにしても、第2グループの目の数はずっと変わりません。第1グループと第3グループの目の数が徐々に減っていきます。

もう少し編み進めたところ…


そしてさらに編み進めて、


最終的には12目だけが残り、こうなりました。


これで、かかと部分は終了です。

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@tapionokuni