手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【キノコ染め】コウタケ属のキノコでの染色

前回の記事で取り上げた suomuorakas を使って染色です。

今回使ったのが、松と共生する mänynsuomuorakas のほうなのか、トウヒと共生する kuusensuomuorakas なのかは不明。収穫した場所からいえば前者と思われますが、図鑑などを見ると後者にも思えてくるのです。

どちらにしても、染色に使えるキノコであることに違いはないので、気にせず染めてみることにしました。

まずは、染色液作り。

キノコを煮出します。なんかすごい色のスープですが、このキノコ、毒キノコではありません。若いものであれば食用にもなるらしいです。このキノコを食用にするフィンランド人は、とってもまれでしょうけれど。

Suomuorakas を煮出す

今回は、煮出した液にアンモニアを加えてアルカリ性にしました。青みがかった色を染めてみたかったんです。そのためには、アルカリ性にして染めるといいということなので。

アンモニアを入れて、pHを9ぐらいまで上げたら、染色液の色もいい感じになりましたが…写真を撮り忘れました。

染色液の色はなかなか濃かったので、まあまあ濃い色に染まると期待したのだけれど、結局、こんなもんでした。

向かって左:suomuorakasで染色した毛糸
右:未染色の毛糸

染色液の色が濃いからといって、その色がそのまま毛糸に着くというわけではないのだということを、あらためて認識しました。

残念ながら、期待していた「青みがかった色」とは程遠い色です。

キノコが若かったのがいけなかったのかな…

このキノコにおいては、晩秋の、もう黒くなったようなものの方が色が出るらしいです。今回使ったキノコは、9月に収穫したものでした。きっと、収穫が早すぎたんでしょう。残念…

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@tapionokuni