手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

幅出し器

織り幅を保つための道具――フィンランド暮らしの者にとっては、pingotin(ピンゴティン)というのが馴染みの名称ですが、日本語だと、幅出し器、伸子、テンプル…どれがよく使われている名称なのでしょう?

いずれにしても、そんな道具を買いました。すでにいくつか持ってはいたのですが、今、機にかかっている幅用のものが欲しかったので。

今回手に入れたのは、スウェーデン製の木製のもの。今まで、このタイプのものを使ったことがなかったので、どんなものかと試してみたい思いもありました。

以前から手元にあったものと比べてみます。


左上の木製のものが、今回購入したもの。

3本中真ん中のものは、手元にある中でも古いタイプで、金属製です。フィンランドのメーカーのものですが、今はもう製造販売されていません。

オレンジ色の幅出し器は、フィンランドの、上記とはまた別のメーカーのもの。今でも製造販売されています。このサイズはオレンジに塗られていますが、サイズによって柄の色が違います。

木製の幅出し器を早速使い始めました。


これは30~40㎝のサイズのものです。30㎝幅で織り始めたので、このサイズを購入しました。でも、30㎝というのは、30㎝幅の布を織るのにぴったりということではなく、針の根元からもう一方の針の根元までが30㎝ということなのですね。…30㎝幅の布に使うには、わずかに幅がありすぎました。でも、柄のジョイント部分をそれぞれ1㎝弱ほど切り取ることで一件落着。

自分でもちょっと手を加えられるところが木製のいいところでしょうか。金属製だとそうもいきませんから。

使い心地は良好です。針の位置が左右ともにちょうど同じ場所にあるからか(金属製のものは多少ずれている)、安定感がある気がします。ただ、金属製のものに比べると、柄が太い分(幅は約4㎝)、布が多く隠れてしまうのが玉にきずかな…。

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@tapionokuni