いま機にかかっている経糸は、亜麻(リネン)の単糸です。太さは麻番手でいう16番(103 tex)。
この太さの亜麻糸は以前にも何度か使ったことがありますが、織り始めから終わりまで、経糸がほとんど切れないこともあれば、いやになるほど何度も切れることもある。
一般に、しっかりと漂白してある糸や明るい色の糸が、無漂白のものや濃い色の糸よりも切れやすいようです。
今回はこんな色の糸を使っているので、
どんなものかと思っていたところ、やっぱり切れる… この時期は、室内がとても乾燥しているのでその影響もあるのかもしれません。
フィンランドで使われている、こんなときの対処法のひとつが、亜麻の種を使うというもの。
水に亜麻の種を入れて一晩ぐらい放っておくと、種から何らかの成分(おそらくペクチンじゃないかと…)が溶け出して、水にとろみがつきます。
このとろみのついた水を、綜絖とバックビーム間の経糸に刷毛で軽く塗りこみます。このあと普通に織り進めては、必要に応じてこれを繰り返す…
この方法で、経糸が切れるのをかなり防ぐことができます。
散歩にて
20 時間前
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