またしても、織り組織の本……「Kankaankutojan(織り人の) sidosoppi(組織学)」(Otava出版)という本です。
今までとり上げてきた本は、それぞれが一人の著者によるものでしたが、この本は4名(上の写真の右側の方に名前が並んでいます)による共著です。手工芸関係の専門学校の教科書として書かれたものらしい。
初版はおそらく1984年。写真にある本は、1988年版(改訂第2版)です。
くうっけりが一番よく使っているのは、実はこの本です。理由のひとつは、とにかく見やすいから。
本の大きさはA4判で、古い本の2倍ほどのサイズです。そして2色印刷なので、組織図もその説明もわかりやすい。
もう一つの理由は…もしかするとこっちの理由の方が大きいのかもしれませんが…織り組織を初めて勉強した時に使ったのが、この教科書だったから。
慣れ親しんだ本というのが、やはり一番わかりやすいし、この本には、今見ても役立つメモが、ところどころに書き込まれているんです。先生が、とてもよく説明してくださったのだということが、メモを見ると、今さらながらよくわかります。
本の内容自体は、古い織り組織の本と重なります。でも、以前の本と比べると、内容がより簡略化されている気がします。…自然な流れなのかもしれませんね。いろいろな組織を学んでも、手織りで実際に使うものは、きっとそれほど多くないですから。
散歩にて
10 時間前
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