手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【草木染め】ルピナスの花で毛糸を染める~アルカリ抽出液2番染め~

再び間があいてしまいました。前回の染色( 【草木染め】ルピナスの花で毛糸を染める)には、実は続きがあります。

酸性抽出の染色液は廃棄しましたが、アルカリ性抽出の染色液はまだ濃い色をしていたので、それで2番染めをしたのですよ。期待していたほどには染まりませんでしたけど。


染色メモ



Novita社の Nalle という糸。ウール75%・ポリアミド25%の混紡糸…いつもと同じ。
ただ、ナチュラルホワイトではなくて、ちょっと色つきの糸です(上の写真のオレンジ色の矢印が指しているのが染色前の糸)。他に適当な糸が在庫になかったので。

この糸は、気が向いた時にすぐに染められるようにミョウバンで媒染してしまってありました。綛の重さは86g。

染色液


前回の染色で使ったアルカリ抽出の液をとっておいて、それを使いました。つまり、ルピナスの花のアルカリ抽出液での2番染め。

ただ、1番染めの後染める時間がすぐにとれずに、染色液をそのまま2晩寝かしてしまったんですよね。そうしたら、なんか発酵してきたのか腐ってきたのか、液の表面に白いものが…(・・;) 

ちなみに、そのときの pHは5ぐらい。アルカリ抽出液なのになぜにこんなに酸化した??

そのまま使うか中和すべきか迷ったけれど、結局は kidesooda (炭酸ナトリウム?)を入れて中和しました。

染色


徐々に加熱して、水温が80℃を超えたところでコンロから下しました。そのまま、糸が染色液に入ったままの状態で一晩放置。そのあとすすぎました。

染め上がり


いつものことながら、微妙な色合いがなかなかうまく写せない…
でも、前回染めた糸と比べれば、色にどういう違いがあるかが、なんとなく分かると思います。

ということで、一番染めの糸との比較。


そして、酸性抽出液で染めた糸との比較。


これら2枚の写真の「アルカリ抽出2番染め」は、どちらも同じ糸。でも、色が違って見えますね。どちらが近いかと言えば…う~ん、どっちだろう?現物も光によって色が多少違って見えるので、よくわからん…

さいごに


サンプルです。


一番上が、今回綛で染めた糸です。

今回は、染色前の銅媒染の糸もサンプルに加えておきました(一番下の糸)。銅媒染って、媒染自体で色がつくのですよね。だから、ミョウバン媒染だと黄系に染まる植物を銅媒染で染めると緑系に染まるのでしょう。(関連記事 【草木染め】ルピナスで毛糸を染める

毎度のことですが、スズ先媒染(Sn)の糸の色は、他のものとは格段の差です。銅媒染とは違って、スズ媒染自体は無色なんですけどね。

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2 件のコメント:

karamatsu さんのコメント...

染は全然わからないけど、楽しそうに染めてる感は伝わります。
植物の、目に見える色を染め出すのって、大変そうだね。

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...

本格的に染めをやるのは大変そうだけれど、こうやってその辺にあるもので、適当にいろいろ試してみるのは面白いですよ。落葉松さんもいかが?

@tapionokuni