まず最初に模様を決めて、それをオーバーショット織りに展開。それをリップス織りに応用しました。
ところが、「オーバーショット織り」で検索して見つかる画像にの中には、くうっけりが描いたオーバーショット織りの組織で織られているのは見当たらない。その代り、同じ模様がもとになっているっぽいけど少し違う組織、というのは見つかるのです。
出発点の模様は同じっぽいのに、なんでくうっけりの描いたのは一般的に織られているものと違うんだろう? 何が違うのかすぐには気付かず…
それでもあとになって、疑問が自分なりに解消できたので、ここに書いておきます。
まずは出発点の模様。
これは織りの組織ではなく、あくまでも模様。でも、このような模様においても、織組織と同じようにドラフト図(組織図・織り方図・設計図)が描けます。
そしてそれを、組織図を描くときの土台として使います。
上の図を土台にして描いたオーバーショット織りの組織図です。(実際に織るときには図よりも緯糸が詰まるので、糸の本数は必ずしもこの通りではありません)
オーバーショット織り① |
今年の初めに織ったリップス織りは、このタイプのオーバーショット織りを応用したもの。模様が似てるでしょ?
でも、出発点の模様が同じでも、少し違ったオーバーショット織りもあり得ます。
オーバーショット織り② |
①と②の違い分かります? 並べてみてみると…
向かって左側が① 右側が② |
緯糸で織り出すお花(?)模様はどちらも同じだけれど、その他の部分が違いますよね。
この2つのうち、画像検索でも見つかるのは②のほう。くうっけりもデザインとしては、②のほうが好みです。模様の境界も②のほうがきれい。なのに、なぜ①を使ったかといえば、出発点の模様を普通に展開していって描きあがったのが①だから。②の可能性にまったく気付かなかったのです。
あとになって気づいたのは、もし、出発点の模様のドラフト図を下のように描いていたら②のタイプの組織図になっていたのだということ。
模様自体は同じだけれど、綜絖通し順と踏み順に当たる部分が、前に描いてあるのとは違います。特に着目すべきが綜絖通し順にあたる部分。
比べやすいように並べてみます。①を描くときにもとにした図が上、②のほうのもとになる図が下。
この模様をダマスク織とか2重織とかクビカスとかに展開するときには、模様のドラフト図の綜絖通し順を気にする必要はないはず。でも、オーバーショット織りの場合には、綜絖通しの順番が組織に影響するのだということに気づいたのでした。確かに、組織図への展開のさせ方…特に綜絖通し順が独特ですものね。
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8 件のコメント:
・・・・・。
この話はてこさんに任せたほうが身のためだという気がしてきました。
いえ、ちゃんと読んで、出来るところは実践してみるつもりですが😅
今回の話は前振りのようなものなので気にしないでください。
この違いの発見?!がうれしくて言いふらしたかっただけですから。
次の話にこの組織図が使いたかったし。
本題は次回。少々お待ちくださいませ ^^
もしかして、織り機の違いなどで千鳥格子の向きが変わったり、綾織の模様の出方が変わるという話と同じなのかしら…。
↑このことはタリフさんの冊子で読んだのですが、「へぇ~ソーナノー?」状態です(^^ゞ
このあとの解説を楽しみにしております(⌒▽⌒)♪
織り機の違いで…ということではないから、ん〜どうかな〜
タリフさんの冊子を拝見したことがないので、なんとも言えません。ごめんなさい。
今回の話そのものには、実は続きはないんです。
ご期待に添えなくて申し訳ない…<(_ _)>
次回は、オーバーショットの模様をリップス織にするには…という話を書こうと思います。
いえいえ、こちらこそ申し訳ありませんでしたm(_ _)m
独りよがりな質問で本当に失礼しました。
プリントアウトして並べてみて、組織図の違いがわかりました。
リップス織りの記事、楽しみにしています。
図が見比べにくかったのがよくなかったですね。
たけももさんのコメント見て、反省しました。
プリントアウトする羽目になってしまって、ごめんなさい。
で、今更ですが、改めて画像を2枚追加しましたのでご覧くださいませ。
ありがとうございます!
こんなに違うなんて…。
よく見た気になっっている証ですね。
プリントアウトは見比べるためじゃないんです。
モニターだと頭に入らないんです(^^ゞ
なので気になるページは紙に出しています。
実は今までのオーバーショットの記事もプリントアウトしていました(⌒▽⌒)♪
並べてみて初めて気付くってよくありますよね。
プリントアウトしてまで読んでくださっているんですね。
あんまりまとまってないブログなのに、恐縮です。
モニターより紙…っていうの、実は私もです。
最近はプリントアウト減らそうと意識しているけれど、それでもどうしてもプリントしないと…ってこともいまだによくあります。
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