手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【カード織りの本】Omenaisiä ja revonneniä 〜フィンランドのカード織りパターン集〜

カード織りのパターンが集められた本です。


『Omenaisia ja revonneniä -Suomalaisia lautanauhoja-』(Maikki Karisto & Mervi Pasanen 共著, Salakirjat出版, 2013年)。英語の書名『Applesies and Fox Noses -Finnish Tabletwoven Bands-』もついていますので、書名の意味の説明はなくてもOK???

…じゃないか。後半(副題)はともかく、前半がなんのこと?って感じですよね。

それらの言葉は模様の名前。この本に登場するパターンではそれぞれの模様に名前がつけられています。19世紀末の民族学研究からヒントを得ての名称だそう。Omenaisia(Applesies)とか revonneniä(Fox Noses)は、そんな、模様の名称なのです。

本のはじめには、カード織りのやり方や織り方図についての説明も書かれています。でもメインは、カード織りのパターンとその織り方図。

フィンランドでは鉄器時代(1000年ぐらい前)のカード織りがいくつか発掘されています。この本に集められたパターンの基本は、それら鉄器時代のもの。本の中には、実際に発掘されたバンドのパターンもありますし、その時代に使われていたパターンをもとに、著者らがデザインしたパターンもあります。

載っているパターン数は全部で30。難易度で3つのグループに分けられています。

フィンランド語と英語の2言語で書かれてる本なので、フィンランド語がわからなくとも大丈夫。英語はわかったほうがもちろんいいけれど、織り方図は直感的でわかりやすいので、図だけでも理解できるかも。

この本の著者のひとり Maikki Karisto は、以前紹介した本( 【カード織りの本】Lautanauhat ~カード織りの入門書~)の著者。織りの先生です。そして、この本の織り方図も彼女の手によるもの。

もうひとりの著者 Mervi Pasanen は、ジャーナリスト。中世時代の手仕事に深く興味を持ち、当時の技法でいろいろなものを実際に作っているそうです。この本に掲載されているカード織りのバンドは、彼女が織ったものみたい。

関連記事

このカード織りは、この本を見て織りました。

以前ご紹介したカード織りの本。


参考

最初の写真は一部ぼかしすぎているし、内容についてもこのブログだけではわかりにくいかも。

…ということで、ネット上で見つけたページへのリンクをいくつか貼っておきます。

この本については、他のブログでも紹介されています。私が見つけた日本語のブログページは、次の2つ。



それから、この本の輸入販売をしていた日本のネットショップも見つけました。でも、いずれもすでに在庫なし。それでも、本の写真や内容についての説明があるので、参考までに。



最後に、この本の出版社の英語版サイトのページもリンクしておきますね。そこから購入もできるようですよ。


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@tapionokuni