その中での一番の大物が木製のかせくり器。
かせくり器はすでにいくつか持っているので、買おうかどうか、一応迷ったのですよ。でも、とっても状態がよかったのと、お値段の手頃さ(新品のお値段の3分の1以下!)に惹かれて、つい購入。
売り手のおばさんは、このかせくり器は去年購入したもので、そのあと2回しか使ってないって言っていました。背中を悪くして、もう手織りはできないのですって。「機もうちにあるのよ。買わない?」と誘惑されましたが、その誘惑には負けませんでしたよ。
さて帰宅後、購入してきたかせくり器とうちにあったかせくり器と比べてみたら…
色の違いは、単に新旧の違いでしょう。色づいている方は、木材が年月を経てそういう色に変色している。もう20年ぐらい前に購入したものですから。
でもそれ以外は異様にそっくり!一方はフィンランドのメーカー、もう一方はスウェーデンのメーカーのものなのですが。もしかして、同じところで製造してる⁉
とはいうものの、大きな違いもあります。
一方はすべて金具で止められているけれど、もう一方は穴が空いたままの部分も。それって手抜き?…じゃなくておそらく実用性をふまえてのこと。
この穴の部分にも金具があると、実はあまりよろしくない。下の左側の写真で、理由がおわかりになるでしょうか?金具がちょっと見えるように、綛を少しずらしてかけてあります。
全部の穴を金具で留めるとしっかりして良さげですが、細い糸をこのかせくり器にかけると、ときおり金具に糸が引っかかるのですよ。
でも、右のかせくり器の状態なら、糸がひっかかることはない。糸が触れる部分には、金具も何もないので。
そもそもその部分は、留める必要なんてないみたい。他のかせくり器には、その箇所に穴さえも空いていないし。
そうしてみると、新しいかせくり器の穴は不可解。強度にも良くないですよね。製造工程だとか原価の問題だとか、いろいろあるのだろうけれど。
とはいっても、今回手に入れたかせくり器にもちろん不満はないです。単にあれこれ考えてしまっただけの話。
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今回かせくり器を買ったのは、このかせくり器と世代交代をさせようかという考えも頭をよぎったから。でも実はまだ、この壊れたかせくり器を処分する気になれないでいます。だから物がふえるんだよなあ。
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