このパターンも本に載っていたものです。使った素材や色使いは全然違うけれど。
参考にした本( 【カード織りの本】Omenaisiä ja revonneniä 〜フィンランドのカード織りパターン集〜) にあるのは、フィンランドの鉄器時代のカード織りパターンとその応用。そんなこともあって、本に掲載されているバンドの素材は鉄器時代に使われていたのと同じくウール。
でも今回くうっけりが使ったのはコットン。フィンランドでは「6本撚りkalalanka(漁業用糸…今は漁業には使われてないけれど)」といわれる糸です。ポッパナ織りの経糸などとしてよく使われています。おそらく日本のタコ糸2号に相当するんじゃないかな。
このバンドも、機もどきにセットして織りました。
でも、前回( カード織りバンドと バンド織り用の機もどき)のセッティング法から少し改良しました。バンドの両耳のカードの糸は、それぞれ他の糸とは独立させて別個に錘でつっています。
こうすると、端の糸のテンションが一定だから端がきれいに織りやすい。でも、この方法を取り入れた本来の理由は、端のカードの回転方向を途中で変えたくなかったということです。
というのもカード織りでは、カードの回転方向(経糸の撚りの向き)が変わるところでは経糸の浮きが少し長くなり、それが耳の部分だと目立ってしまう。下の写真はアイロンをかけた後に撮ったものだけれど、それでも矢印の部分がちょっと目立ちますよね。
そういう個所をなるべくつくらないためには、端のカード(このパターンでは両端それぞれ2枚のカード)をできるだけ長い間一定方向に回せばいい。でも織っているうちに経糸が撚られていくので、いつかは逆方向に回さなければいけなくなります。上の写真でも矢印の部分で方向転換しています。
そこで思いついたのが錘でつる方法。カード1枚分の経糸を他の経糸から独立させておけば、撚りがたまっても簡単に解くことができます。だから、端のカードを最初から最後まで同じ向きに回して織ることが可能なはず…
で、実際にセッティングして織ってみたら予想通り!ちょっとだけ余分に手間はかかったけれど、織りあがりには満足です。この方法、今後も十分使っていけそう ^^
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