今回は、このところ織っている布のドラフト図をどう描いたのかという話・
上の写真にある図は織の組織ではなくて、織り出す模様を表したもの。日本語では「ブロックデザイン」とでも言えばいいのでしょうか?見方自体は普通の組織図と同じ。
このブロックデザインをこれを基にして、綜絖通し順・踏み順・タイアップを描いていきました。
実際には、方眼用紙に鉛筆でメモ書き風に描いただけ。でもパソコンで描いたものをアップしたほうが見やすいかな?ってことで、がんばってみましたよ。ただし、一部分だけで、リピートも省いています。
う~ん…やっぱりそんなに見やすくないですね。ちょっとがっかり…
でもめげずに、説明してみたいと思います。
オレンジ色で囲んだタイアップは、最初の写真のタイアップにあたる部分と基本的に同じですが、色を反転させました。経糸で模様を出そうと考えれば、写真にあるものと同じでよかったのですが、緯糸で模様を出すので、糸の浮きと沈みを逆にしたため、こうなりました。このオレンジ色の部分のタイアップによって、模様にあわせて経糸が上下することになります。
綜絖通しと踏み順の、オレンジ色のマークをつけた部分は、ブロックデザインの綜絖・踏み順に相当する部分と呼応させています。
ピンクの部分には、模様用の緯糸を締める経糸のためのタイアップを描きました。平織りです。
ブルーの部分は、地のためのタイアップ。これも平織り。
このタイアップだと、模様用の緯糸を入れるときには、2本の踏み木を同時に踏むことになります。そして、ピンクの踏み木の部分だけに注目すると、ちょうど平織りを織るような感じになっています。8月10日の記事にある布の場合は、5番と6番を交互に使う代わりに、毎回5番の踏み木を使いました。
いずれにしても、こんなタイプのタイアップは、どうやら日本ではスケルトンタイアップといわれるようですね。フィンランド語では特に命名されていないな、きっと。
フィンランドで出版されている織の組織についての本などをみると、サマー&ウィンターウィーブ(フィンランド語では kuvikas といっています)では、このタイプのタイアップが主流です…というか、この組織のタイアップについては、スケルトンタイアップだけしか紹介されていないかも。
きっと、このタイプのタイアップのほうが、普通にタイアップするよりも、ペダルの本数自体も、ペダルにつなぐコードの数も少ないし、組織のバリエーションも作りやすいからなんじゃないかな…と勝手に解釈しています。
で、フィンランドで手織りを習ったくうっけりももちろん、この組織では、このタイプ以外のタイアップなんて考えもしなかったのでした。
散歩にて
1 日前
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