大きさは内辺が23㎝×23㎝、幅は約4㎝です。重さは8gちょっと。レースってやっぱり軽いですねえ。
型紙
20年近く前にボビンレース用品を個人から中古で購入しました。売ってくださったのはラウマ在住の方。ボビンレースを織るために必要なものをたっぷりのセットにして、安く譲ってくださったのです。
型紙も何枚かつけてくださいました。今回使ったのは、その中の1枚です。
デザイン者名は分からないけれど、デザイン名は Vastusjärtta。必要なボビン数は16ペア…つまり32本。
32本の糸それぞれが、右に行ったり左に行ったりと交差することで、こんな模様が織れてしまうって、なんだかすごくないですか?
糸
フィンランドのボビンレースの素材は、一般に亜麻。今回使ったのはこの糸です。
フィンランド国産…年代ものですよ。この会社、1985年にはこの手の製品の生産はやめてしまったし、今はもう、この会社もありません。
「35」と書かれているのは小売店での値段でしょうかね。単位はないけれど、もちろんユーロではなく、フィンランドマルカのはず。
今回は、この糸ではちょっと太すぎたかも。でも、扱いやすいという点ではよかったかな。
織りの終わりの糸の処理
このボビンレース、実は1週間余り前に織りあがっていました。でも、糸端の処理がなかなか進まず、しばらくこの状態のまま…
このような形の縁レースの場合、最後に織りの始めと織りの終わりをつなげるのです。で、つなげるまではどうにかなったのですが、くうっけりの視力(老眼?!)では糸端の処理がどうにもならなかった…
そんなわけで、数日間この状態のまま放っておいた次第。
で、拡大鏡付ライトをネットショップで買い(関連記事 ネットショップで買ったものと送料と郵便の話)、それが届いてから糸端を処理したのでした。肉眼で作業するよりも、ずっと楽に糸の処理ができましたよ。拡大鏡は偉大です!
この角が、つなげた部分。ちらっと見る分にはまあまあのでき? よ~く見るとつなぎ目だというのはバレバレでしょうけれど。
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ボビンレースはとても久しぶりだったけれど、完全に忘れてしまってはいなかったことにほっとしました。
次は、またちょっと違ったタイプのものを織ってみることにします。
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2 件のコメント:
結んだり編んだりではなく、絡めてるだけでこの形が保持できるってのが、どうにも不思議・・・。
美しいですなぁ・・・憧れのボビンレース、完成おめでとうございます(*^^*)。
今生でやれてるのが羨ましい。
ヨーロッパは、特に北部東部は麻の文化ですよね。
綿や絹は寒くて生産できなかったのでしょうか。
日本も江戸時代頃まで、北関東以北は麻だけだったようで、綿の布は高価なものとして扱われていたそうですね。
カラフルな糸の靴下と共に、自作を楽しみにします。
ありがとうございます。
次のボビンレース作品が完成するのは、ず~っと先になりそうだけれど、気長にお待ちくださいませ。その間、靴下は何足かアップできるかな…
おっしゃる通り、木綿の生産はこちらでは皆無。国外から木綿が輸入されるようになってから、フィンランドでも木綿が使われるようになったようです。
絹のほうは、国産を試みる動きが18世紀にあったそう。でも、そのために植えた桑の木が、ここでは冬越しできなかったもので、すぐにその試みはおじゃんになったのだとか。
一方で亜麻は、自家用としても育てられていたし、産業として力を入れて生産されていた時代もありました。今はもう、亜麻畑を目にすることなんて、ほとんどありませんけど。
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