でも、もったいなくて貼れない…。
テープがもったいないというわけじゃなくて、もったいなのはこれ↓。綜絖についているラベルです。これを覆ったり剥がしたりするのがもったいない…
(ラベルは、縁をぐるっと巻くように貼り付けられているので、写真を両面から撮って上下に並べてみました)
見えにくい部分もありますが、全体にはこう書かれています。
TOIJALAN
KAIDETEHDAS
PUH. 250
Palkittu Ⅰ palkinnolla: Helsingissä 1950,
Tampereella 1922 ja Pietarissa 1913
TOIJALAN KAIDETEHDAS(トイヤラン カイデテヘダス)がこの筬のメーカー。PUH. のところの数字は電話番号。局番なしの3ケタ!!
そのあとの2行には、「ヘルシンキにて1950年、タンペレにて1922年、サンクトペテルブルクにて1913年にて、第1位を受賞」ということが書かれています。どういう催事での第1位なのかは分かりません。産業メッセとか…そんな類の催事?
この筬が作られたのはおそらく1950年代の前半。ということは60年以上前!!
他にもラベルが残っている筬がありましたので、それらについても記録しておきましょう。近い将来はがれちゃうかもしれないし…
これは、上の筬よりもさらに古いもの。
メーカーは同じです。「第1位受賞」については、タンペレの1922年とサンクトペテルブルクの1913年しか書かれていません。1950年以前に作られたものなのでしょう。ラベルのデザインも全然違うし、電話番号なんてない!! 電話がまだ一般にはあまり普及していなかった時代のもの?
これは逆に、ちょっと新しいラベル。
電話番号が一ケタ増えて4ケタ!! また、ヘルシンキでの1950年の受賞に加えて、1955年の受賞についても書かれています。1950年代後半~1960年代に作られた筬でしょうか?
手元にある中古の筬のメーカーが全部同じかどうかは分かりませんが、ラベルが残っているものに関しては全部同じメーカーです。
ところで、「トイヤラン カイデテヘダス」というメーカーの名前から、フィンランドの機メーカーを連想したとしたらすごい!! 機メーカーに関してかなりの通ですよ!!!
というのも…
これらは中古じゃなくてちゃんと新品で買った筬(縁が赤いのは十数年前、青いのは数年前に購入)。
そうなんです、「トイヤラン カイデテヘダス」は、今は「Toika(トイカ)」という名前。トイカさん、筬の製造に関しては特に、長い歴史があるみたい。1898年創業だそうですよ。知らなかった…
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2 件のコメント:
へーー、トイカのメーカー名ってそういう経緯があったのねー。
日本にも結構ユーザーいますよね、トイカの織り機。
筬はグリモックラが多いのかな、Swedenって書いてあるのが多い。
私の筬は、シールを剥がしても、剥がす前のシールにも何にも書いてなくて、ちょっと残念。
でも、強力ガムテで貼り直したのはうまく付いてます、今の所😊
トイカ、日本でもそれなりに知られているんですね。でもそうかあ、筬はスウェーデンかあ。
ラベルとか残ってない方が、潔く取り扱えるんですけどね…
落葉松さんの筬は、ちゃんと修復してもらって喜んでますよ、きっと��
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