織物って、織り始めるまでの道のりもなかなか長いのですよね。それだけに、こうして織りだして、計画通りの模様が見えてくると、とってもうれしい!
今回の織の組織の出発点はこんな模様。前回のリップス織よりも、少し複雑な模様を試したかったので。
そして次の図が、上の模様をもとにして描いたパターン。花の数はちょっと増やしています。
タイアップを除いては、オーバーショットの描き方と同じ。タイアップはオーバーショットとは逆(それぞれのマスの色が:黒→白・白→黒)になります。オーバーショットの柄は一般に緯糸で織りだすけれど、リップス織では経糸で織りだすから。
(一般的なオーバーショットの組織図の描き方については オーバーショットの組織図・織り方図を描いてみる① ~プロファイルドラフトと綜絖通し順~ ・② ~タイアップと踏み順~ ・③ ~緯糸の浮きの長さをそろえる~ ・④ ~織る~)
リップス織になるように、経糸を加えたり踏み順を描き加えたりするとこうなりますが…
その前の組織図よりもずっと見にくなる💦 だから、この組織図じゃなくてオーバーショットの組織図見ながら作業したほうがいい、というのが今回学んだことのひとつ。
糸は、前回よりも少し密にセットしました。ずっと前に手元にやってきた古い錆びかけた筬の中に、100羽/10cmの筬があることに気づいたから。この筬で丸羽にすれば、前回のような失敗( 【織り】オーバーショット柄のリップス織りを4枚綜絖で織ってみる②~機織り中~)はせずにすむだろう、ということで。
つまり、経糸の密度は20本/cm。織り幅は40cmにも満たないのだけれど、それなりの経糸数となりました。
それでも綜絖通し、筬通しともに順調に進み、今回は間違いもなかったぞ!って思っていたところで…
これだけ織るまで気づかなかったというのが情けない…😭 でも大きな間違いではなく、修正はそれほど大変ではなかったというのが幸いでした。
あとはとにかく織っていくだけです♥
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4 件のコメント:
オーバーショットは柄糸が太いのですよね?
リップスも柄のところにくる緯糸が太いのでしょうか?
ということは経畝?
わからない事、知りたい事がどんどん増えてきます(*^^*)
オーバーショットは一般に緯糸で柄を出しています。緯糸は、地を織る糸(一般には経糸と同じような糸)と、模様になる糸(一般に地の緯糸よりも太い糸)が交互に使われます。そして、その模様用の緯糸が布の表面を長くわたっているところが、模様として浮き上がる。
一方で、このリップス織りでは、とっても太い緯糸と細い緯糸を交互に織り込んでいきます。太い緯糸を織り込んだ時に表になる経糸の様子は目立つけれど、細い糸で織りこんだときに表になる経糸はそんなに目立たたない。つまり、緯糸は模様が目立つようするという役割はあるけれど、実際に模様になって見えるのは、経糸です。
リップス織りって、たぶんスウェーデン語からきた名称。日本語では、おっしゃる通り経畝ということになるのだろうと思います。
ありがとうございます。
落葉松さんから頂いたオーバーショットと合わせて見ると、とてもわかり易かったです。
よかったよかった…
言葉よりもやっぱり実物ですよね ^^
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