手織り・染色・手紡ぎ等々、手仕事の記録です。フィンランドでのものづくりについても紹介しています。フィンランド発信。

【キノコ染め】黄色いキノコで染める

黄色いキノコの代表といえば、なんといってもこのキノコ。

アンズタケ

フィンランドでは keltavahvero (ケルタヴァハヴェロ)とか kantarelli(カンタレッリ)とよばれているキノコ…アンズタケです。

こんなきれいな色のキノコですが、このキノコでは染色不可能だそうです。

黄色いキノコといえば、もう一つ代表的なのが、valevahvero(ヴァレヴァハヴェロ…「ニセアンズタケ」の意)。

ヒロハアンズタケ
(この写真は、Wikipedia Commonsから借りてきています)

日本語では、ヒロハアンズタケという名のようです。

フィンランド語でも日本語でも、アンズタケを連想させる名前です。でも、共通点は色ぐらいのもので、これらのキノコは、お互いに仲間でもなんでもないんだとか。

生物学的な分類はさておいても、例えば、アンズタケは食用ですが、ヒロハアンズタケは食べられません(毒キノコというわけではないみたいだけど)。そして、アンズタケでは染色不可能ですが、ヒロハアンズタケでは、染色可能だとのこと。

ヒロハアンズタケが染色に使えると聞いていたので、以前からこのキノコを少しずつ集めては、乾燥して保存していました。今回、それらを使って、糸を染めてみることにしました。

一晩水につけておいただけでも、水がすっかり色づいています。

ヒロハアンズタケのスープ?!

今回は、同じキノコを2度煮出しました。

1番液は普通に水で煮出し、2番液はソーダを入れた弱アルカリ性の水で煮出しました。

1番液と2番液は、それぞれ別のままにしておいて、それぞれで糸を染めました。ただし、弱アルカリ性で煮出した染色液には、食酢を加えて、液を弱酸性にして染色。(←本当は弱アルカリ性のまま染色を始めたのですが、色がほとんどつきそうにないことに気づき、途中で食酢を加えました。)

左:1番液
右:2番液

こうしてみると、それなりに色がついているように見えますが、すすいだあとにがっかり…なんていうのもよくあることです。

…ということで次回に続きます。

0 件のコメント:

@tapionokuni